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[新手求助] 求两年前小东东同学提供过的圣母DRAMA白花篇台本...

求两年前小东东同学提供过的圣母DRAMA白花篇台本...

当时我在广州...
(虽然现在也在广州)
总之...错过...
无意间发现那可喜之贴时
连接已经失效

每天抱着PSP(...抱?!)
听着白花DRAMA总有些遗憾


对了对了...以前NOIR第一话的KUSO台本谁还有?!


恩以上.........
望求助...不要删啊!!Birdsama...
手机总是在关键时刻没电……
可惜我所散发的光芒却不是NOKIA牌儿

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我都忘记了....你还记得.啊>_<
我找找看....
现在最萌的动作是揣领带……

大家一起来萌hizaki公主吧~http://www.youtube.com/watch?v=U81w7gtDp1M(不过要记住哦 玩VR一定是男的@ @)

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后续呢..................-_+
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后续就是...失踪了= =找不到..OTL
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記得是在花園那吃到的...

Disc2 白き花びら
Track01-春のはい蕾

こんな思いをするくらいなら、二度と他人を求めたりしない。
十六の冬 私は身を切られるほどの、つらい別れを経験した。
背の高い校門を抜けた向こうは深い銀杏並木
見上げる青空はまるで天の川のようで

佐藤 聖: ミルキーウェイか…

恥ずかしくなるほど、ロマンティックな響きだ。
クラスメイトの前で私がそんな言葉を吐いたら、みんなどんな顔をするだろう。

女子生徒: 意外ね。ひねくれ者の佐藤聖さんにも、そんな可愛らしい部分があったなんて。

牧場で育てられた天使たち、わざわざ彼女たちを喜ばせるようなこと、私が言うわけもない。
ばかみたい
何が?
答えに一番近い言葉は「すべて」で、「自分」。
世の中何も不満がありません、って無邪気な顔をして、ほほえんでいるこの学校の生徒とか。
未だに自分の子育てに疑問のかけらも抱いていない、困った両親とか。
上位の成績をキープしているから、取りあえず不良のレッテルを貼らずにいてくれる学校とか。
何もかもうんざりしながら、それでも日常を生きている自分とか。
澄ました顔をしているくせに、入ってくる生徒たちを可とか不可とか選別しているマリア様とかね。
なぜ、みんなと一緒に笑わなければならないの。
なぜ、興味のない話題を、つき合いというだけで聞かなければならないの。
なぜ?

右手でピストルの形を作って、白いマリア様像へと向ける。
両手をあわせ生徒たちのために四六時中天に祈りを捧げているマリア様。

一度やってみたいと思っていたのよ。
私は、あなたなんて信じていないから、祟りなんて怖くない。
ナザレのイエスもその母マリアも、ずーっと前に死んでしまった実在の人物だ。
二千年近く経っていれば、幽霊だってもうずいぶんとくたびれていることだろう。
アーメン!
愉快愉快。
どうだ。マリア様が神様に近い存在なら、こういう悪い子羊こそを救うべき。
さあ、ここに降りてきて迷える私の魂を救いたまえ。
アーメン!

何が不満というわけでもない。
ただ、私の中には何一つ潤いがなかった。
何をしたらいいのかわからない。
何をしたいのかさえもわからない。
栞と出会ったのはそんな時だった。

奥に見える木製イエス・キリスト像、左にはフルカラーの聖母像、右には色鮮やかなステンドグラス。
別に信心深いわけじゃないけど、このお聖堂は本当に美しいと思う。
こうして長椅子にこだわって自分の肩を抱くように目を閉じると、気持ちが安らいでいくのは分かる、固い殻に守られているようで

誰も、私に触れるな。
私のことなど、忘れてしまえ。

佐藤 聖: だれ?
久保 栞: あのう…

ステンドグラスの光を右肩に受けたその人は、あまりに白く、そして神々しかった。

久保 栞: ごきげんよう。
佐藤 聖: ごきげんよう。

微笑をたたえながら、ゆっくりと歩いてくる彼女、まっすぐな髪は腰にかかるほど長い。
まじかに見てみれば、最初に感じたほど肌の色が白くなかった。

佐藤 聖: 新入生?
久保 栞: そうです。今年度からリリアンに。
佐藤 聖: でしょうね。
どこかですれ違っていればきっと忘れないと思うから。
名前は?
久保 栞: 久保栞です。
佐藤 聖: くぼ、しおり。
久保 栞: はい。
佐藤 聖: どこのクラス?
久保 栞: あっ そのう、一年松組です。
佐藤 聖: 松組…確か、それで
うん?
あっ ああ、いや
それでどこの中学だったの?
久保 栞: 出身中学ですか。
佐藤 聖: 言いたくなければいいけど
久保 栞: いいえ、そんなこと。長崎の中学です。こちらには推薦の形で入学させていただいて
佐藤 聖: 長崎?そのわりには、言葉に癖がないね
久保 栞: ええ、もともとの生まれが東京ですから。
小学校三年生の時に、両親が交通事故でなくなりまして、長崎の叔父に引き取られることになったんです。
佐藤 聖: ご両親が…ごんめんなさい。
久保 栞: いいえ、お気になさらないでください。
佐藤 聖: それで…どうして東京に?
久保 栞: そのう、義務教育も終わりましたので、叔父のもとを離れて東京で暮らしてみようと
佐藤 聖: 一人で?
久保 栞: ええ、こちらには親戚もおりませんし…
佐藤 聖: 向こうでなにか…?
久保 栞: いいえ、そういうわけではありません。
すこし思うところがありまして、生まれ故郷に戻ってきたのです。
佐藤 聖: それで…どういうこと?
まあ、いいや。一人暮らしって大変でしょう。
久保 栞: 学生専門の女子寮に入りましたから、こちらへも十分に通える距離です。
佐藤 聖: そっか。

たっだいま会ったばかりの、私の不躾な質問にも包み隠さず答えてくれる。
人を受け入れることのできる心の広さなのだろう。
年下なのに、わたしなんかよりもずっと大人び見ている。
栞に比べたら、わたしなんて…

久保 栞: もう、よろしいでしょうか。
佐藤 聖: あっもうそんな時間…
久保 栞: そろそろ行かないと…
佐藤 聖: ごめんなさい、お引き留めしてしまっていたのね。
久保 栞: いいんです、慣れていますから。
佐藤 聖: 慣れて?
久保 栞: 他校からの新入生は珍しいみたいで、よく質問攻めにあうのです。
佐藤 聖: ハハ…そういうことね。
久保 栞: では、これで。
佐藤 聖: そうだわ。私の名は――
久保 栞: 存じています。 白薔薇のつぼみ 、佐藤聖さま
佐藤 聖: えっ……?
久保 栞: 新入生歓迎式で、紹介されていらしたから。
佐藤 聖: あっ…
久保 栞: 失礼いたします。

水野 蓉子:久保栞?
佐藤 聖: な、何よ。
水野 蓉子:いえ、あなたの口から人の名前が飛び出すのなんて初めて聞いたから。珍しいな、と思って。
佐藤 聖: 久しぶりに薔薇の館に来てみればこれだもの。
水野 蓉子:ないわないわよ。それで?
佐藤 聖: 別に。今朝、そういう名前の一年生と知り合ったっていうだけの話。
あなたの妹と同じクラスみたいだから、何か噂でも聞いているかと思って。
水野 蓉子:祥子と、同じクラス……?聞いたことないわね。
佐藤 聖: そっ 知らないならいいの。
水野 蓉子:その子がどうかして?
佐藤 聖: 別に。じゃあ、さようなら。
水野 蓉子:ちょっと待ちなさいよ。せっかく来たんだから、少しはいなさい。前々から言おうと思っていたんだけど、聖、あなた、つぼみとしての自覚が足りなすぎる。
佐藤 聖: なりたくてつぼみになったわけじゃないし
水野 蓉子:でも白薔薇さまの妹になった時点で、同意したも同じでしょう?
佐藤 聖: そのごろ、お姉さまはまだ白薔薇さまじゃなかったもの。
水野 蓉子:また、そんな屁理屈言う。私、来年のこと考えると頭痛くなるわ。
佐藤 聖: 黄薔薇のつぼみ の江利子は、やることはやるけれどいつでもつまらなそうな顔しているし。
私は平気でサボるし。来年私たちからつぼみという言葉が外れたら、山百合会は崩壊ね。
水野 蓉子:冗談になってないわよ。
佐藤 聖: それならそれでいいんじゃないの。
水野 蓉子:とにかく、もう少しここにいて。せめてあと一人誰かが来るまで。
佐藤 聖: 私に逃げられたって、あなたの責任じゃないでしょ。
水野 蓉子:でも、嫌なの。一人でいる時にあなたを引き留められなかったっていうのは。
佐藤 聖: ふうん…
水野 蓉子:ありがとう。
佐藤 聖: 立っているのに疲れただけよ。
水野 蓉子:ふうん…
先代白薔薇:あれー、珍しい人がいる。
佐藤 聖: お姉さまこそ、祥子と一緒とは珍しいですね。
先代白薔薇:偶然廊下で会ったから、一緒に来ちゃった。祥子ちゃんは日本人形みたいにきれいだから、ついつい構いたくなっちゃうの。
佐藤 聖: バタ臭い顔で申し訳ありません、お姉さま。
先代白薔薇:あら、拗ねているの?馬鹿ね、聖の顔は聖の顔で好きよ。何せ顔で妹に選んだんだから。
佐藤 聖: 恐れ入ります。

お姉さまから「顔で選んだ」と聞くのは好きだ。
内面なんて見えないものより、外見を誉められた方がよほど説得力があるというものだ。

先代白薔薇:さあ、お茶にしましょうか。ね~聖も
佐藤 聖: はい。

さすが私の扱いになれている…
というよりは、私のことをよく分かっている。
いたければいるし、いたくなければいない。
馴れ合いの雰囲気は嫌いだけれど、薔薇の館は嫌いではないこと。
そんな私が誰かに興味を持つことは珍しい。
お聖堂で会った少女、久保栞。
その存在はお姉さまとは別の意味で大きなものになりつづあった。

私は、自分でも驚くほどに積極的だったの。
翌朝からこうして校門で栞を待ち伏せている。
我ながら幼稚だと思うが、胸の高鳴りは抑えられなかった。

女子生徒A: ごきげんよう。
女子生徒B: ごきげんよう。

栞が別の友達と一緒に登校するとか
待っている私を拒絶するかもしれないなんてことは脳裏をかすめもしなかった。
しかし、栞は現れなかった。
蓉子は久保栞という名前に心当たりがなかったようだし、お聖堂で会ったのも二人きりだった。
果たして、彼女は現実に存在していたのだろうか。

小笠原 祥子:どうかなさったのですか、聖さま。
佐藤 聖: 祥子、久保栞さんってこのクラスよね。
小笠原 祥子:ええ、そうですが。

実在することは確認できたわけだ。しかし、どこにも栞の姿は見えなかった。

佐藤 聖: 彼女、今日休み?
小笠原 祥子:いいえ。
佐藤 聖: 遅刻してきた?
小笠原 祥子:ちゃんと朝拝の時間には教室におりましたわ。それから――今どこにいるかというと、たぶんお聖堂ではないかと思われます。
佐藤 聖: お聖堂…
小笠原 祥子:彼女、敬虔なクリスチャンなんです。ですから、朝もかなり早くから来て。
佐藤 聖: お祈りをしているわけね。なるほど、それで謎が解けたわ。
小笠原 祥子:白薔薇のつぼみ が訪ねていらしたこと、お伝えしておきましょうか。
佐藤 聖: それには及ばないわ。
小笠原 祥子:これからお聖堂にいらっしゃるのですね。
佐藤 聖: 別に。
小笠原 祥子:聖さま…

祥子に非があるわけではない。
ただ勘がするどく、ある意味邪気がない。
わかってはいるが、栞への関心を年下の祥子に見透かされたようで堪らなく不快だった。
意識的か無意識か、私の足はある方向へと確実に進んでいる。
会えなくてもいい、今の自分に一番正直な気持ちは栞を遠巻きに眺めたいだけだろう。
しかし、もし二人の出会いが偶然ではなく、必然のものであるならば…

久保 栞: ごきげんよう、白薔薇のつぼみ。

彼女は当たり前のように、そこにいる。
私とは正反対に、この世界に愛されこの世界を受け入れた笑顔で、私が栞に惹かれた理由は、たぶん…

佐藤 聖: ごきげんよう、栞。
久保 栞: どうなさったんですか。
佐藤 聖: あなたに会いてきたの。あなたに会いたかったの。

何時しか私は、常に私自身を守っていた心の鎧を脱ぎ捨てていた。
退路はすでにない。
自分をさらけ出してでも得たいもの、そして、救ってもらいたかった。

佐藤 聖: この気持ち、迷惑?
久保 栞: 迷惑だなんて。
私も、お会いしたいと思っていましたから。

自分でも驚くほどに素直に、一粒の涙が流れた。
栞を与えてくれた神に、心から感謝したかった。
Track02-夏の温室

私と栞はすこしずつ確実に親しくなっていった。
学年が違う私たちはできるだけ時間をみつけて、一日二回は二人きりで過ごせるように努力した。
朝お聖堂に通う栞に私が付き合うこともあったし、昼休みに外で食事をすることもあった。
放課後の校庭を一緒に散策することもできた。
私は、薔薇の館からも遠ざかり、ますます栞にのめりこんでいった。

水野 蓉子:もう少し、距離を置いた方がいいんじゃない?
佐藤 聖: 蓉子、何のこと?
水野 蓉子:わかっているでしょう?久保栞のことよ。あの子、あなたの何なの?
佐藤 聖: 何って
水野 蓉子:笑い事じゃないわ
佐藤 聖: ああ、ごめんなさい。
ただ、あなたも気が休まる暇がないわね。
手のかかる妹の面倒だけでも大変なのに。
祥子の習い事を全部やめさせたって噂、本当?
水野 蓉子:今は私と祥子のことを議論している時じゃないでしょう。久保栞とあなたの問題よ
佐藤 聖: 問題ね~蓉子が言いたいことは分かる。多分私たちは持って生まれた二つの手を、両方とも同じ相手と結んでしまっているのだろう。そして、離すことなどできやしない。
水野 蓉子:あなたが妹にしたいなら、それでもいいわ。何も無理に引き離そうって言っているんじゃないの。でも、今のままでいいはずはないでしょ?正式にロザリオの授受を行って、皆にちゃんと紹介なさい
佐藤 聖: 考えておくわ
水野 蓉子:聖
佐藤 聖: 考えておくわ。……だから、行っていい?……いいわ。きっとね

今更ロザリオの授受なんて、滑稽すぎる。
そんなものは、象徴がなければ安心できない人たちがするものであって、私と栞は違う。

久保 栞: 聖
佐藤 聖: 栞
久保 栞: どうしたの?
佐藤 聖: 別に、何もないよ
久保 栞: 何か、言われた?
佐藤 聖: 私たちの味方は誰もいないのかもしれないね
久保 栞: そんな風に言うものではないわ
だめよ、投げやりになったら
佐藤 聖: うん

佐藤 聖: あ~すごい雨ね。
久保 栞: しばらくこの温室で雨宿りしましょう。
佐藤 聖: 濡れたの、大丈夫?
久保 栞: 私はフールの授業の後だから
佐藤 聖: プールで濡れるのは仕方ないけれど、制服が濡れたら悲惨でしょう
久保 栞: 先生と同じことを言ってる。
一雨くるかもしれない、って一応早く終わったのよ。
でも先生の読みより少しだけ、雨の方が早かったみたい
みんな降られずにバスに乗れたかしら
ちょっとじっとして
佐藤 聖: いいよ。栞、自分を先に拭きなって
久保 栞: ほら、動かないで
はい、すぐだからね

栞に髪を拭いてもらったそれだけで、私の心臓は早鐘のように鳴っていた。
タオルに絞めていたプールの独特の匂いが一瞬だけ私の鼻をくすぐり、すぐに消えていく

久保 栞: これでいいかな
じゃ、わたしも

濡れた髪をタオルで挟み込むようにして水分を吸い取るその仕草、いいおもない喉の渇きを感じながら、私は今何をすべきなのか、いいや、何をしたいのかがわからずにいった。
栞はいつの間にか私によりそう様にしてうたた寝を始めていた。
きっと、疲れているのだろう。
そして、この二人の時間に安心しているのだろう。
誰もいない古い温室、つかの間の通り雨、今この瞬間だけ、栞のすべては私のものだ。
誰にも邪魔されることなく、栞…
私は不意に二人の湿った長い髪を一筋ずつ手にし、一つにしてみた
しかし色も質も違う髪は、合わさることなく、はらはらと分かれてしまう。
意地になって二人の髪を三つ編みにする。
ようやく二人は一つになった。

久保 栞: 何してるの
佐藤 聖: ううん、何でもない。
もう少し寝ていてもいいよ。
雨がやんだら起こしてあげる
久保 栞: うん

雨よ、やむな。
雨よ、やむな。

私は半ば本気で、このまま時が止まると信じていた。

Track03-秋の恋情

栞の存在は私の中でますます大きくなっていった。
いつしか自然の中に取り込まれるより強く、栞と溶けあって消えてしまいたいと願うようになっていた。
この気持ちは何なのだろう。
自分以外の誰かを求める、その行き着く先はどこなのだろう。
男女の恋愛とどこが違うのだろう。
栞の側にいたい。
栞を離したくない。
栞と一つになりたい。
この気持ちは、いったい何なのだろう。
どんな本を読んでも私の求める答えはない。
もしかしたら、わたしはどこか壊れているのかもしれない。

疑問を抱いたまま、学園祭の季節を迎え、私は久しぶりに薔薇の館に通うようになった。
栞がクラスの展示制作に追われていて、二人きりの時間を持てなくなっていることもあるだろう。
しかし、わたしが栞のために時間を作ることはあっても、その逆をしえることはできなかった。

先代白薔薇:あれ、聖…いたの?
佐藤 聖: ええ、珍しく
先代白薔薇:別に珍しくもないわ
最近はここによく来てるじゃないの
例え時間つぶしだとしても
佐藤 聖: お見通しですね
先代白薔薇:わたしを誰だと思ってるの、あなたのお姉さんよ
佐藤 聖: そうですね
わたしもそうやって誰かにお姉さまと呼ばれる日が来るんでしょうか
先代白薔薇:さあ、ね~
その気もないくせに余計なことを考えなくてもいいわよ
佐藤 聖: お姉さまはどう思うんです?
先代白薔薇:何を?
佐藤 聖: わたしがスールをもてないこと
先代白薔薇:別に
蓉子ちゃんなら何か言いたいでしょうけど、強制するものではないから
佐藤 聖: わたしは栞を妹にする気はないんです
先代白薔薇:聖がそう思うならいいんじゃない
それはあなたと栞さんの問題でしょう
佐藤 聖: それでいいんですか
先代白薔薇:いいわよ
佐藤 聖: ほかの人なら妹を持つかもしれませんよ、白薔薇のつぼみのプティスールは
先代白薔薇:どういう意味?
姉妹の縁を切ってあなたにかわる新たな妹を迎えろうと言いたいの
だめよ
私は別に孫の顔を見ることだけが生き甲斐の、情けないお婆ちゃんじゃないの。
あなたの後に誰が白薔薇を継ごうがどうでもいいわ。
それより、約束を違えないでちょうだい。
あなたは私が卒業するまで、ちゃんと私の側にいるのよ
佐藤 聖: でも
先代白薔薇:三年生になって、それでも妹をもたなかったとしても、それはどうにでもなることだから
佐藤 聖: お姉さま
先代白薔薇:いいのよ。無理しないで
自分が後悔しない道を歩きなさい

やはりお姉さまは偉大な人だ
白薔薇の証拠を持つだけのことはある
私は三年生になったとしても、お姉さまのように心優しい言葉を誰かにかけてあげられそうにない。

学園祭も無事終わり、山百合会幹部主催の手話劇も好評を博した。
またもや薔薇の館から足が遠のきがちになった私を、蓉子が待ち伏せていた。

水野 蓉子:聖
佐藤 聖: 蓉子
水野 蓉子:よかった。探してたのよ
佐藤 聖: 何?
水野 蓉子:そんな顔しないで。
まるで私が疫病神みたいじゃない
私は、あなたによほど嫌われているみたいね。
仕方ないか。
私は不器用で、白薔薇さまみたいに上手に接することができないから
佐藤 聖: あなたのどこが不器用なのよ
水野 蓉子:え?
世話好きで、人当たりがよくて、優等生で、平均的な美人で。
いいお嬢さんの見本のような蓉子が、人づき合いに不器用なんて笑わせる。
水野 蓉子:とにかくたまには、私につき合って
佐藤 聖: わかったわよ
水野 蓉子:以前、私が言ったこと覚えている?
佐藤 聖: また、お説教?
水野 蓉子:距離をおいて、って言ったんだけれど。私
佐藤 聖: そうだったかしら
水野 蓉子:私、今でもそう思っている。
いいえ、ますますそう思うようになってきた。
あなたは少し冷静になって、栞さんとの距離を見直すべきだわ
佐藤 聖: 私たちのこと、何も知らないくせに
水野 蓉子:じゃあ、あなたは、栞さんの何を知っているの?
佐藤 聖: 何、って…
水野 蓉子:大きなお世話かもしれないけれど、聞いて。
あまり深入りしない方がいいと思う
佐藤 聖: ほんと、大きなお世話ね。
だいたいどうして、そんなことわざわざ言うのよ
水野 蓉子:あなたが傷つくところを見たくないから
佐藤 聖: 私が傷つく?どうして。
水野 蓉子:今のあなたは、栞さんにすべてを注いでいるように見えるわ。
だいたいあなた方二人、今後のことについて話し合ったことがあるの?
佐藤 聖: 今後のこと?
水野 蓉子:栞さんはきっと強い人なんでしょう、だからいいわ。
でも聖、あなた栞さんがいなくなった時受ける、自分のダメージ考えてみたことある?
佐藤 聖: 栞がいなくなる?

蓉子が投げかけてきた言葉は思ってもみなかったことばかりだ。
確かに、将来のことを話し合ったこともないし、今を過ごしことしか考えてない。
いや、わたしはそれで十分だと思っていた。

水野 蓉子:あなた、本当は何も聞かされていないじゃないの
佐藤 聖: どういうこと
水野 蓉子:栞さんが高校卒業後、修道院に入ることになっているって、あなた知らないの
佐藤 聖: え
水野 蓉子:彼女、シスターになるのよ
佐藤 聖: 嘘
水野 蓉子:何で、私が嘘をつくの。友達に嫌われる損な役回りまでして
佐藤 聖: でも…そんな話
水野 蓉子:一度も聞いたことはないわけね

シスター…
栞にこれ以上に似つかわしい職業などないような気がする。
何しろ、出会った時、私こそが栞に救いを求めたのだから。
でも…

佐藤 聖: 栞に聞かないと
水野 蓉子:大丈夫?

佐藤 聖: 栞
久保 栞: 聖、どうしたの?
佐藤 聖: どうしたのじゃない
久保 栞: え?
ちょっと…
佐藤 聖: 本当なの?
久保 栞: え?
佐藤 聖: 高校卒業したら、シスターになるって
本当なの?
栞!
久保 栞: 本当よ
この学校に入る前から、それは決まっていたの
佐藤 聖: なぜ、今まで隠していたの!?
久保 栞: 隠していたんじゃない。
言う機会がなかっただけ。
それに言ってどうなるものでもないから
佐藤 聖: 言ってどうなるものでもない、って―
もともと私は蚊帳の外ってわけ
久保 栞: そんな…
佐藤 聖: 私は栞のこと好きだったけれど、あなたは違っていたの?
久保 栞: 違う
佐藤 聖: どうせ私が卒業するまでのつき合いだって、気楽に考えていたのね?
久保 栞: 聖のこと、好きよ。
信じてもらえないかもしれないけれど、私がこんなに誰かを好きになったの初めて
佐藤 聖: だったらどうして
久保 栞: 聖のこと、好きよ
でも…、ごめんなさい。
私の存在はあなたを傷つけてしまうのね
佐藤 聖: 栞…
久保 栞: ごめんなさい
佐藤 聖: どうしても、シスターにならないといけないの!?
私が好きだったら、やめるって言って。
私の側から消えないでよ
久保 栞: 聖…
佐藤 聖: 私より、神様を選ぶわけ?
シスターは栞以外にもなり手はいる。
でも、私には栞しかいないのよ!
私を見捨てるの!?
久保 栞: シスターになるのは、私の希望なのよ。
両親が死んだ時、はっきりと決めたの

シスターになると決心したからには生涯を神に捧げる覚悟で修道院の門を叩くはずだ。
神様のものとなったら、栞は二度と私の手には届かない。

佐藤 聖: そんなの許さない
久保 栞: お願い
責めないで
佐藤 聖: やめる、って言って
久保 栞: もう、決めたことよ
佐藤 聖: じゃあ、どうして私の目を見て言えないの?
迷っているからじゃないの!?
久保 栞: 違う
佐藤 聖: 栞…
栞、好きよ
久保 栞: いや…
マリア様がみているから…!
佐藤 聖: それが、栞の答え…?
わかった

私はマリア様に負けたのだ。
二千年前の幽霊なんて、馬鹿にしていたマリア様に。
ただの作り物の像に。生身の私が。
おかしくて涙も出やしない。
ついに栞は呼び止めてくれなかった。
だから、私も、振り返らなかった。
忙......

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想請問不知jns還有沒有其他的呢?

不問俗事,只傳資源的某S永久資源列表(新增5項,02/12止共23項)
『要我推倒別人我寧願被別人推倒-----by小比』→如此大膽發言,教我不推都不行>///<

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谢谢东东和JNS~~~~~~辛苦了

YEAH
手机总是在关键时刻没电……
可惜我所散发的光芒却不是NOKIA牌儿

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引用:
原帖由 Sheng 于 2006-12-3 14:34 发表
想請問不知jns還有沒有其他的呢?
看到Sheng的回覆, 再仔細一看才發現台本居然沒收到track4....   
已經放了N久的東東, 憑記憶去花園和趴趴狗找了幾十頁還是沒看到, 實在很對不起 > <
有人有收錄到剩下的部份嗎?
忙......

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あらら…それは俺が書いたものじゃないの >.<
仕事のせいでトラック4を書いてなかったままに…もう二年を経ったよね~
LRCも作っておいたが先日不意に削除したわ…

まあ、暇なんだからドラック4の脚本もULしようかなってお楽しみに  
聖さま最高
引用:
原帖由 jns 于 2006-12-4 07:58 发表

看到Sheng的回覆, 再仔細一看才發現台本居然沒收到track4....   
已經放了N久的東東, 憑記憶去花園和趴趴狗找了幾十頁還是沒看到, 實在很對不起 > <
有人有收錄到剩下的部份嗎?
[ 本帖最后由 mcc518 于 2006-12-22 12:56 编辑 ]

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Track04…写得我腰酸背痛啊 @_@ 睡觉睡觉~

その日以来、私は何をする気も起きなくなった。栞との関係をうんぬん言われないために勉強を頑張ることもしなくなり、またたく間に成績を悪化していた。授業態度も悪く、生活態度もよくない私は何度も職員室に呼び出されたが、そこで得たものは分かったふうな言い方をする教師たちへの嫌悪感だけだった。あれから、栞には会っていない。会わなくなって、ますます私は栞を恋したうようになっていた。私が改めて学校から呼び出しを受けたのは二学期の学期末試験を終えたそんな冬の日のことだった。

佐藤 聖:佐藤 聖、入ります。
学園長:そこにおかけなさい。
佐藤 聖:はい。

学園長それにうちの担任と生活指導のシスター、いつも通りの説教しては物々しいわね。

担任教師:どうして呼ばれたかは分かるか、佐藤。
佐藤 聖:試験の結果でしょう。
担任教師:そうだ。単純に苦手な科目だったが、そういうレベルではない。ここ最近の成績の下降具合については看過できないものある。
佐藤 聖:は…
担任教師:これをみたまえ
佐藤 聖:私の成績ですね。
担任教師:まったくひどいものだ。原因は分かってるな。
佐藤 聖:勉強しないからでしょう。
担任教師:違う。佐藤、君は元々優等生だ。ほかの生徒の模範となるべき人物だ。

は…だれが決めたんだ、そんなこと。

担任教師:ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトンとして来年度の生徒会をまとめていく人物でもある。同じ生徒会の水野蓉子をはじめ友人にも優等生が多い。

優等生を友人に持つのも善し悪しか。

担任教師:誰もがしたい、それに答えるだけの人徳と能力を兼ね備えた君がこんなふうになってしまうとは普通では考えられない。
聖の母上:あ…先生はどのようにお考えなのですか。
担任教師:私は彼女に良くない友人ができたためと思います。
聖の母上:良くない友人ですか。
担任教師:一年松組、久保 栞です。佐藤が好ましくない生徒に変わった原因は彼女であると思われます。
佐藤 聖:何!!!
担任教師:佐藤、君はだまっていたまえ。
聖の母上:久保 栞… 確か、推薦入学してきた方ですね。
担任教師:ええ。彼女が佐藤に近づいたことで佐藤は学庸に専念できなくなったのです。試験の結果が悪くなったのはすべてそれが原因です。

なんという男だ。自分の指導力不足をなじる前に、栞をスケープゴートにしようというのか。いや、自分を信じて疑わないだけに栞以外に私が堕落した原因を思いつかなかったということか。

学園長:佐藤さん
佐藤 聖:はい
学園長:今先生がおっしゃったこと 本当なの。
佐藤 聖:いいえ
担任教師:佐藤
佐藤 聖:栞のせいではありません。
担任教師:いや、彼女が
学園長:先生は発言を控えください。佐藤さん、言いたいことがあれば言いなさい。
佐藤 聖:はい。私の成績が落ちたことと栞とどうして結びつけなければならないです。悪いところがあったとしてもそれはすべて私の責任です。栞は何も悪くありません。
学園長:久保栞もそう言いましたよ。あなたは悪くない、自分が悪いとね。
佐藤 聖:あ…
学園長:私は誰が悪いということを詮索する必要はないと思っています。しかし、このままではいけないということも分かっています。あなたにも分かるわね。
佐藤 聖:はい
担任教師:しかし学園長、久保栞の存在をこのままにしておけば佐藤にとって
佐藤 聖:栞は何も悪くない
担任教師:そうやって精神の安定を欠いていることこそが君が悪影響を受けている証拠だ。
佐藤 聖:悪影響って何ですか。
担任教師:成績で一目瞭然だろう。もちろん授業態度、生活態度、生徒会活動すべてにおいて顕著だ。
佐藤 聖:それは栞とは関係ありません。
担任教師:ほかに原因は考えられない。
佐藤 聖:栞は悪くありません。私が悪いだけで栞は何も、栞は…
担任教師:しかし
学園長:そこまでにしましょう。今回はあくまでも厳重注意ということで
担任教師:学園長
学園長:佐藤さんも分かっているはずです。今後成績のことも含め、何をすべきかということね。
佐藤 聖:はい
学園長:人と接することは悪いことではありません。でもここが学校である以上、分かるわね。
佐藤 聖:はい
学園長:ねえ、佐藤さん。学園生活は勉強だけがすべてではないけれど、一つのことにのめり込んで周りが見えなくなることは寂しいことではないかしら

私だけが分かった。私の栞への本当の思いを学園長だけが見抜いたこと。

栞に連絡を取ろうと思ったが、彼女は外泊許可をもらって学生寮にはいなかった。心当たりに電話をしてみたが、リリアンの修道院にすら顔出していない。長崎の叔父の家が分かるわけでもなく、私はあらためて蓉子の言葉を思い出した。

水野 蓉子:あなたは栞さんの何を知ってるの。

そう、何も知らない。私はただ栞を求めていただけで何も知ろうとはしていなかったのだ。結局、栞には会えないまま終業式の日を迎えることになった、クリスマスの日を

水野 蓉子:聖
佐藤 聖:蓉子
水野 蓉子:今日の午後、バラの館でクリスマスパーティーをするから、いらっしゃい
佐藤 聖:クリスマスパーティー…
水野 蓉子:そうよ、山百合会のみんなでね。令ちゃんが美味しいクッキーを焼いてきたって。それだけでも来る価値あるわよ
佐藤 聖:ええ…
水野 蓉子:ね…いらっしゃいよ
佐藤 聖:気が抜いたら行くわ
水野 蓉子:待っているからね

蓉子の気持ちがありがたいが、私には行くべき場所がある。いや、行かねばならない場所がある。約束をしていないけれど、今日あそこに行けば必ず…

佐藤 聖:栞
久保 栞:聖

栞は驚くほど自然に私の胸に飛び込んできた。そしてどちらからともなく口吻を交わした。言葉では説明できない複雑な感情を、そうして相手にぶつけるように

佐藤 聖:栞
久保 栞:会えない間、私はあなたのことだけ思っていた。お祈りしてても、あなたの顔が頭から離れない。どうして、こんな風になってしまったのかわからなくて。自分が情けなくて
佐藤 聖:いいのよ、栞。
久保 栞:私ね、暫く学園長の部屋で過ごさせてもらっていたの。
佐藤 聖:そうだったんだ。
久保 栞:それから、長崎の叔父も状況を知ってきたわ。
佐藤 聖:うん
久保 栞:学園長と三人で今後のことを話したりしてたの
佐藤 聖:うん
久保 栞:学園長先生は私たちのことを察していて、それでとても心配なさっているの。私に道を踏み外さないように、熱心にお話ししてもくださった。私は先生のお話にすごく共感して、やっぱりあなたとは一緒にいてはいけないって、そう思って。もう会わないって、先生とも約束をしたのよ。
佐藤 聖:でも…
久保 栞:でも、だめだった
佐藤 聖:栞

会った瞬間、堰は切られたのだ。私たちは抗うことのできない大波にさらわれて、行き着く先などもう見えなかった。ただ、今は一緒に流されていく相手の手を離さないようにするのが精一杯だった。

佐藤 聖:私たち、どうなるんだろう
久保 栞:わからない
佐藤 聖:栞、一緒に逃げよう
久保 栞:……え?

それは今思いついたことではない。ずっと前から、いつかは引き裂かれると分かっていた時から、今のすべてを捨ててただ一人を選ぶと分かっていたのだ。

久保 栞:逃げる…?
佐藤 聖:大丈夫、私たちはきっとうまくやっていける。知らない土地に行って、誰にも邪魔されずに生きていこう
久保 栞:生きて…?
佐藤 聖:そうよ。いや?
久保 栞:嫌なわけないじゃない。聖と一緒なら、私はどこへだって行けるわ。でも、そんなこと―
佐藤 聖:できるよ。必要最小限の荷物だけまとめて。すぐに決行しよう
久保 栞:え―
佐藤 聖:とは言っても、お金とか着替えとか、それなりに用意もあるから、一度家に戻って、それかれね
久保 栞:駅で待ち合わせ…?
佐藤 聖:そうね。まずは人目につかないように別々に学園をでて、荷物を揃えてから打合いましょう。
久保 栞:うん
佐藤 聖:じゃ、栞お先に
久保 栞:え―
佐藤 聖:栞
久保 栞:うん
佐藤 聖:それじゃ
久保 栞:あとでね

あとでね。そういった栞の微笑みを私は忘れない。その時の私は、数時間後に必ずやまたその笑顔に会えると信じて疑うことはなかった。

放送:三番線、電車が参ります。白線の内側に下がってお待ちください。

三番線のホームに午後五時。
これから逃避行李出かける私の荷物は極端に少ない。通帳と替えの下着、母に怪しまれると面倒だったが、今の私には栞さえいればいい。二人ならなんとてもなる。母には山百合会の幹部連中とクリスマスパーティーをするのだと言って家を出てきた。罪の意識はあるが、栞との明日を思い止まらせるものではない。

放送:三番線、電車が発車いたします。

五時十二分。
栞はまだ来ない。
五時四十分。
栞は来ない。念のためにホームを端から端まで歩いてみたが、どこにもいなかった。もしかしたら、学園長に見つかって足止めを食らっているのかもしれない。となれば、まだリリアンの修道院にいるのかもしれない。

佐藤 聖:あのう、私 久保栞さんと同じクラスの小笠原祥子と申しますが、栞さんは…?あ、はい。えー、えーそうですか。ありがとうございました。

栞は四時過ぎに修道院を出たらしい。ならば、とっくに着いていていいはずだ。
午後六時。
栞はまだ来ない。寮に電話をしてみたら、栞なんと退寮手続きをして出ていたという。寮を出て、修道院を引き払って、栞はどこへ行くつもりだったのだろう。そして今、栞はどこにいるのだろう。
午後七時。
栞はまだ来ない。
もう、栞は来ないのだ。私はそう考えていた。それでも、ホームを立ち去ることができずにいたのは、もしかしたらたった今、栞がそこの階段を下りてきてくれるかもしれないという、わずかな望みを捨て切ることができずにいたからだ。来ない理由を考えないでもなかったが、もう、何もかも面倒くさかった。このまま今日という日とともに消えてしまいたい。明日などいらない。私はどこへ行くこともできず、ただベンチに座り続けた。寒さに自分を抱きしめた。足を組んで首を窄めてそれでも寒さは癒えなかった。どんなものでも私を暖めることなどできはしない。今私に必要なのは栞の手の温もりだけだった。

佐藤 聖:栞…

目を固く閉じた。夢ででも、栞に会いたかった。

佐藤 聖:栞!?
先代白薔薇:聖
佐藤 聖:お姉様…どうして?
先代白薔薇:栞さんの代わりに、迎えにきたの。
佐藤 聖:栞は!?
先代白薔薇:いないわ。栞さんはあなたと行かないそうよ
佐藤 聖:嘘よ!誰かが栞を隠したんでしょ!?栞はどこ?今から私、助けにいく
先代白薔薇:誰も隠してなんかいないわ。彼女自身で選んだ道よ
佐藤 聖:嘘よ!
先代白薔薇:手紙は預かってきたわ、はい
佐藤 聖:栞から…

ごめんなさい。やはり私は、あなたと一緒に行けそうもありません。

そこには、栞が自分の意志で私と訣別することがはっきりとつづられていた。手帳を破いて書かれた手紙は数枚にを読んでいたが、そこで彼女が言わんとしていることは殆ど理解できなかった。ただ一つわかったことは、私は栞に捨てられたということだった。

先代白薔薇:栞さんは、一度この駅に来たのよ。ホームにいるあなたを遠くから見つめて、それでやっぱり行けないって思ったんですって
佐藤 聖:来たのなら…、なぜ直接『行かない』って私に言わないの
先代白薔薇:会ったら、決心が鈍るからでしょうね
佐藤 聖:鈍る?
先代白薔薇:当たり前でしょう?大人びて見えても、あの子はまだ高校一年生なの。揺れて当然の年齢なの。それはあなたにだって言えることよ。さあ、帰りましょう。
佐藤 聖:栞はどこかに行ったの?
先代白薔薇:ええ、遠いところ。試験休み中に学園長と相談して、転校することに決まっていたようね。そこに向かって旅立っていたわ、この駅からね。

この駅から――。

佐藤 聖:私のせいで…
先代白薔薇:彼女が納得した結果よ。聖…
佐藤 聖:でも、私に会いさえしなければ―きっと栞はリリアンで幸せな三年間を
先代白薔薇:そうね。でも会って良かったのよ。会って良かったと思う未来にすれば、それでいいのよ
佐藤 聖:そんな未来なんて、きっと来ない
先代白薔薇:大丈夫。あなたは死んだわけじゃないんだから。

私はお姉様の胸で泣いた。泣き続けた。そして私から吹き出したすべての感情を、溢れる涙のすべてを、お姉様は受け止めてくれた。しかし私自身は死んでも同じだと思っていた、そばにも栞がいないのだから。

先代白薔薇:あなた、自分にはもう何もないかと思わないでね。
佐藤 聖:あ…
先代白薔薇:あなたには私がいるでしょう?
佐藤 聖:えっ
先代白薔薇:あなた、まさか本気で、私があなたの顔だけを愛していると思ってないでしょうね
佐藤 聖:違うんですか
先代白薔薇:失礼ね。あれは、あなたの負担にならないための方便よ。私はあなたの扱い方がうまいの、知っているでしょ。
佐藤 聖:でも、お姉さまは卒業してしまうじゃない
先代白薔薇:あなたを心配しているのは私だけじゃないわよ。ほら、あそこをご覧なさい。
佐藤 聖:蓉子…

二十四時間営業のファミリーレストランの前、寒そうに手に息を吹きかけながら立っているのはまぎれもなく水野蓉子だった。

先代白薔薇:蓉子ちゃんったら、あなたのこと心配しすぎて馬鹿になっちゃったみたいね。店の中で待っているように言っておいたのに
水野 蓉子:聖…
佐藤 聖:心配かけて、ごめんなさい
水野 蓉子:本当。はい、あうん…令ちゃんのクッキーよ
佐藤 聖:…うん

焼きたてじゃないのに、蓉子のポケットに入っていたせいかほんのり温かかった。涙の味でいっぱいの口の中に、ほろほろと甘く溶けて、それがすごくおいしくて、私はまた涙を止めることができなくなった。

先代白薔薇:さ、行きましょ
佐藤 聖:どこへ?
先代白薔薇:私の家。聖のお母さんには、さっき泊まらせるって電話しておいたから。三人でパーティーしなおそう
佐藤 聖:え…
先代白薔薇:つべこべ言わない。お姉さまの命令したことは、即決まりよ。明日から楽しい冬休みなんだから、夜更かしして静かに盛り上がろう

お姉さまには一生敵わない、そう思った。栞を失った傷は深くて大きいけれど。私を理解しようとしてくれる誰かが、側にいてくれることは、私をどんなにか慰めてくれることだろう。

先代白薔薇:あっ時間よ。セーノー
二人:ハッピー・バースデー!

別に未練を断ち切るつもりではない、過去との決別でもない。ただ栞の髪を覚えているこの長い髪と共に過ごすのがつらかっただけだ。そして、床に散ったそれは何も語りかけてはこなかった。

水野 蓉子:あら、聖…どこに…
佐藤 聖:どうかした?
水野 蓉子:うん~髪切ったのね。似合うわよ。
佐藤 聖:そう?まだちょっと首のあたりはすうすうするんだけど。
水野 蓉子:じき慣れるわよ
佐藤 聖:そうね、かもしれないわ。
水野 蓉子:ということで、仕事仕事。祥子と令ちゃんにはお仕えにもらってるから、聖はロサ・ギガンティアのお手伝いで体育館に
佐藤 聖:はいはい。息を抜く暇もないんだから
水野 蓉子:お姉様たちが卒業する前にちゃんと引き継ぎをすませてね
佐藤 聖:はい

後で聞いた話だが、栞を駅で偶然見つけ、そのまま消えようとしていた彼女を追いかけて手紙を書かせたのはだれであろう、この蓉子だった。あの手紙がなかったら、私はお姉様や蓉子の話を信じられなかっただろうから、それは適切の処置だったのだろう。来年、こんな私がロサ・ギガンティアになっても蓉子がロサ・キネンシスでいる限りリリアン女学園の山百合会は安泰だろう。私は失われた半身を埋めるものが決して一人ではないことを知った。

佐藤 聖:卒業、おめでとうございます。
先代白薔薇:ありがとう。これからは任せるわよ。
佐藤 聖:はい
先代白薔薇:じゃ、お姉様からの最後に一言
佐藤 聖:えっ
先代白薔薇:いい?あなたはのめり込みやすいタイプだから、大切なものができたら自分から一歩引きなさい
佐藤 聖:お姉様…

最後の最後まで私のことを心配してくれている。こんなに出来の悪い妹を、よくもここまで面倒見てくれたと思う。感謝しても感謝しきれない。でも、四月からほかの大学に通うことになっているから、何かあってももう頼ることもできないのだ。

佐藤 聖:私、お姉さまに甘えるだけ甘えて、何もお返しできないままで…
先代白薔薇:いいのよ。それがお姉さまの務めなんだから。もし恩返ししてくれる気持ちがあるなら、別の誰かに返してちょうだい。――そうね、あなたの未来の妹にでも
佐藤 聖:今更、妹なんか
先代白薔薇:そう?

お姉様は満開の桜のように華やかにほほえんだ。いずれ一月もすれば今は寂しげな桜の枝にも夢のような風景が広がることだろう。見上げれば抜けるような青空がどこまでもどこまでも続いていた。

[ 本帖最后由 mcc518 于 2006-12-22 01:38 编辑 ]

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